木村弓の本人コメントです! アルバムと一緒にお楽しみください。
1.流星→ [♪試聴]
作詞:覚 和歌子/作曲:木村 弓/編曲:中川俊郎
作詞の覚和歌子さんも私もこの曲は「いつも何度でも」以来の、とこかから手渡された贈りもののような感じのする、努力感なしに生まれた歌で、自分たちもとても気に入っています。今までにない、いいラブソングができたと思っています。
2.こ・こ・から
作詞:覚和歌子/作曲:木村 弓/編曲:中川俊郎
4年前に作った曲で、コンサートでは何度か歌っていましたが、今回が初めてのレコーディングです。めずらしく覚さんの詞が先で、曲は後からつけました。シンプルですが、味わいのある歌になったと自分では気に入っています。
3.オヨーダイ
モンゴル民謡/作詞:覚和歌子/編曲:中川俊郎
これは、モンゴルのホルチン地方の民謡で恋歌です、タイトルの「オヨーダイ」というのは、その娘の名前ですが、覚和歌子さんが、素敵な日本語詞を作ってくださいました。広大なモンゴルのあの草原、吹き渡る風が感じられる美しいメロディーで、大好きです。ヴァイオリンの公門俊之さんが、馬頭琴のような響きで間奏を味わい深く弾いてくださいました。
4.モンゴリアン・チューン
作曲:中川俊郎/編曲:中川俊郎
非常にやわらかくて、歯切れのよいピアノと馬頭琴を思わせるヴァイオリンの響きを聞いていると、草原を走る馬の群れの情景が心に浮かびます。歌詞はありませんが、ヴォーカルのパートもあり、とても楽しかったです。今までになく、アップテンポの曲で、アルバムの中ではよいアクセントになりました。
5.プンチャプンチャ
セファルディー民謡/編曲:中川俊郎
セファルディーと呼ばれる15世紀にスペインを離れて、バルカン半島などに逃れていったスペイン系ユダヤ人の人達の間に伝わる民謡の一つです。「プンチャ」というのは、「とげで刺す」という意味ですが、中川さんのしなやかなピアノの即興演奏に助けられて、ジプシーの感じが出せればと思いました。
6.世界の約束→ [♪試聴]
作詞:谷川俊太郎/作曲:木村 弓/編曲:中川俊郎
曲先で詞をお作りになったことは、あまりないとおっしゃる谷川俊太郎さんに思い切って作詞をお願いしましたら、なんと、快く引き受けてくださいました!出来た詞を初めて拝見した時、私のもっていたイメージぴったりの素敵な詞で涙がボロボロ出てきてしまいました。言葉とメロディーのイントネーションも非常に良く合っていて、歌う側にとっても大変歌いやすい名曲にしていただいたと、心から感謝しています。ピアノとストリングスのアレンジもすごくいいです。
7.さとうきび畑→ [♪試聴]
作詞曲:寺島尚彦/編曲:木村 弓
10分あまりの長い曲ですが、ライアともよく合う歌だと思います。コンサートで歌うと、ベスト3にあげられます。このアルバムの中で唯一のソロの曲です。
8.Heyehyo−wai
作詞:谷川俊太郎・覚和歌子/作曲・編曲:中川俊郎
中川俊郎さんが、このアルバムのために書き下ろしてくださった曲です。
詞の方は、谷川俊太郎さんと覚さんが一緒に考えてくださいました。タイトルの「ヘイエヨ・ワイ」はおまじないの言葉として、考えついたものです。いくつかのパーカッションの音とピアノとが重なって、シャーマンの歌のようなお祭りの曲のような、不思議な雰囲気になっていて、とても気に入ってます。
9.花→ [♪試聴]
作詞曲:喜納昌吉/編曲:中川俊郎
嘉納昌吉さんのこの名曲は、コンサートではよく演奏していましたが、今回は初めてピアノのアレンジで歌いました。
10.さらさら
作詞:覚和歌子/作曲:木村 弓/編曲:中川俊郎
この曲は、NHK名古屋の情報番組「さらさらサラダ」(月〜金11:00〜)のテーマ曲として、覚さんと一緒に作った曲です。原曲は歌とライアのソロですが、今回はピアノも加わり、さらに軽やかで楽しい曲になったと思います。
11.アイ・ビリーブ
ゴスペル・ソング/編曲:中川俊郎
この曲は15年以上前から、いつもコンサートでは歌っている私の大好きな歌です。私の最初のアルバム「銀のしずく」の中にも、ギターとで収録されていますが、今回はピアノでもう一度録音しました。
12.ひまわり→ [♪試聴]
作詞:覚 和歌子/作曲:中川俊郎/編曲:中川俊郎
打ち合わせの折、たまたま中川俊郎さん作曲の骨髄バンクCM曲を聴いてとても気に入ってしまい、覚和歌子さんに詞をつけてもらいました。自分の声を重ねてコーラスにした部分もうまく仕上がったと思います。また、原曲のようなピアノソロによる間奏も入って素敵な曲になりました。
歌&ライアー:木村 弓
ピアノ:中川 俊郎(なかがわ としお)
1958年東京生まれ。作曲家、ピアニスト。桐朋学園大学作曲科卒業。作曲を三善晃、ピアノを末光勝世、森安耀子諸氏に師事。現代音楽、CM音楽などのフィールドで活躍中。
ヴァイオリン:公門 俊之(こうもんとしゆき)
1968年、東京芸術大学器楽科卒業。同年NHK交響楽団に入団。'74年同団の派遣によりウィーン・コンセルヴァトリウムに留学。艶やかで表情豊かな演奏に定評がある。公門弦楽四重奏団主宰。
ヴィオラ:梯 孝則(かけはし たかのり)
1968年、国立音楽大学器楽科卒業。同年東京都交響楽団に入団。1976年、NHK交響楽団に入団。国際的に活躍するピアニスト、梯剛之氏はご子息。
作詞:谷川 俊太郎(たにかわしゅんたろう)
詩人。東京生まれ。'52年の「二十億光年の孤独」依頼、あまたの詩集を発表。読売文学賞など受賞多数。作詞、翻訳、絵本などさまざまな分野で活躍中。最新詩集は「minimal」。
作詞:覚 和歌子(かくわかこ)
詩作朗読家。山梨生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。大学卒業と同時に作詞家デビュー後、さまざまなジャンルで数百篇の詞を発表。92年から自作物語詩朗読パフォーマンス活動を国内外で展開。映画「千と千尋の神隠し」主題歌「いつも何度でも」作詞で2001年レコード大賞受賞。第一朗読作品集「ゼロになるからだ」(徳間書店刊)がある。
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